ラム餃子が食べたい

ラム餃子が食べたい。

パクチーハイボールと一緒に。

ラム餃子を食べて、猛烈に酔っ払いたい。

いや、本当はラム餃子なんて小洒落たものじゃなくていい。ただの餃子でもいい。

焦げ目がパリッとした餃子はジュウジュウ言っている。かぶりつくと肉の臭さと白菜のシャキシャキしたのが歯をつたって顎に染みるので、そこをすかさずハイボールで冷やしたいのだ。

いや、本当は餃子なんて食べなくていい。

ただ猛烈に酔っ払って、裸足でアスファルトを駆け回りたい。私の檻を飛び出して、ハミングしながら車の群れと踊りたい。

腹の底から嘔吐して空っぽになってから、川にじゃぼんと飛び込んで、身体の熱を感じたいのだ。

ああ、食べたい。餃子が食べたい。ラム餃子を食べたい。