2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アメフラシは今日も乾涸びている

私は女の子でいることがあまり得意じゃない。 数千円で買い続けなければいけないファストファッションも、数時間並ばないと食べれないパンケーキも、きっと一生好きになれることはないと思う。 私にとっての”女の子”像とは消費社会の象徴であり、”可愛くあり…

されど透明な他人の血

最近本を読んでいて思うのは、文学には限界があるということだ。 本というのは分解していけば節の集まりで、一文の集まりで、文字の集まりでしかない。つまり書かれたものというのは、それが書かれたものである以上、文字から逃れられないのである。 文字な…

邯鄲の夢

ずっと疲れている。何年も前からずっと。 くだらない幼稚なことばかり考えてしまう頭も、続く生活にも、社会にも、人間にも、疲れている。 何もない、何者にもなれない、なろうとする努力もしない自分がたまらなく嫌いだ。 日々に必死に抗っているフリをして…

己の矮小さと世界の膨大さを知った日

多分私は世に言う社会不適合者なのだと思う。 人が集まっているのが嫌いだ。 人と喋るのが嫌いだ。 人と関わるのが嫌いだ。 社会と断絶した暮らしを日々夢見て生きている。 帰属すべき集団を失った人間は孤独にただぼんやりと生を浪費する他にない。 インタ…